個人的に試したセルフホスト、ソフトウェア一覧
2026-02-28

デジタル化が進む中、私たちは日々、多くのオンラインサービスに依存しています。しかし、プライバシーやデータの管理、カスタマイズの自由が求められる今、クラウドに全てを預けるだけで本当に良いのでしょうか?そんな疑問に対する答えとして、私はセルフホスティングを選びました。

セルフホストは、単にソフトウェアを運用する方法以上の価値を提供してくれます。自分の手でデータを管理し、設定を自由にカスタマイズすることで、まるで自分専用のデジタル環境を築き上げるような感覚を味わうことができます。

今回は、私が実際に使用しているオープンソースソフトウェア(OSS)をカテゴリ分けして紹介し、その魅力やセルフホスティングのメリットを共有します。

🔐 認証・セキュリティ

Authentik

おすすめ度:★★★★☆
シングルサインオン(SSO)やID管理を実現するオープンソースの認証システム。OAuth2やSAMLなどの認証方式をサポートし、様々なアプリケーションと統合可能。
Keycloakと競合するが、両方ある程度利用した上での結論は、個人開発レベルでは、Authentik一択な気がする。

Keycloak

おすすめ度:★★★★★
SSOやID管理を提供するオープンソースツール。多くの認証プロトコルに対応しており、企業や個人のID管理に最適です。拡張性も高く、OSS界の定番。
OIDCサポートがないアプリケーションと統合する場合は、Oauth2-proxyなどを挟む必要があるが、認証をアプリケーション分けたい場合は、その分のOauth2-proxyが必要

Zitadel

おすすめ度:★★☆☆☆
KeycloakやAuthentikの代替のオープンソース。これらに比べ軽量だが、管理が複雑。小規模用途なら、Authentikがまず、おすすめ。

OAuth2-Proxy

おすすめ度:★★★★☆
既存の認証プロバイダ(Google、GitHubなど)を使用してウェブアプリケーションにSSO認証を追加するためのプロキシツール。シンプルかつ効果的。認証システムにKeycloakを選択した場合は、必須機能。

Vault

おすすめ度:★★☆☆☆
機密情報の管理ツール。認証情報やAPIキーなどを安全に保管できるが、他のシンプルなソリューションに比べると導入が複雑です。ArgoCDを使う場合は、必須機能なので、sealed-secretとどちらかを選択する必要があります。学習コストは高めな印象

Sealed-secret

おすすめ度:★★★★☆
KubernetesのSecretを暗号化して管理するツール。安全にSecretを保管でき、GitOpsワークフローに組み込みやすい点が魅力です。ArgoCDを使う場合は、必須機能なので、Vaultとどちらかを選択する必要があります。学習コストは低めな印象

Step-ca

おすすめ度:★★★★☆
証明書管理のためのオンライン証明書認証局(CA)
ゼロトラストで信頼性の高いセキュリティを目指し、内部ドメインに対して証明書を発行することができる。
KubernetesでSmallstepの証明書管理をカスタマイズ:KustomizeとACMEプロビジョナーの実装方法

Step-issuer

おすすめ度:★★★★☆ Kubernetes上でStep-caを利用するためのcert-managerアドオン

Step-caをKubernetesの証明書発行元(Issuer)として利用可能にします。Kubernetesの証明書管理の標準ツールであるcert-managerと連携し、IngressやPodなどに対してStep-caから証明書を自動で発行・更新できるようになります。サービス間の相互TLS(mTLS)を容易に実現でき、クラスタ内部のセキュリティを強化する上で非常に重要な役割を果たします。

Crowdsec

おすすめ度:★★★☆☆
コミュニティベースの侵入検知システム。 様々な知識を要するため、kubernetes環境に導入するには、かなりハードルが高い。

Vaultwarden

おすすめ度:★★☆☆☆
セルフホスト型のパスワードマネージャー。Bitwardenの軽量版ですが、公式のBitwardenに比べて機能面で少し劣る部分があります。

☁ ストレージ・ファイル管理

Nextcloud

おすすめ度:★★★★★
DropboxやGoogle Driveの代替となるセルフホスト型クラウドストレージ。ファイルの同期、共有、コラボレーション機能が充実しており、プライバシー保護にも優れています。

Seafile

おすすめ度:★★★☆☆
ファイルの同期と共有を目的としたセルフホスト型クラウドストレージ。Nextcloudに比べて軽量かつシンプルです。 Nextcloudは高機能すぎると感じる場合は、オススメ。

Syncthing

おすすめ度:★★☆☆☆
P2Pによるファイル同期ツール。クラウドを使わずに複数デバイス間でファイルを同期できますが、UIがやや使いにくく設定も煩雑です。

Immich

おすすめ度:★★★★★
プライベートな写真や動画を管理するためのツール。自分のメディアライブラリをセルフホストで管理し、クラウドサービスに依存しないメディアストレージを実現できます。
ここに記載したセルフホストアプリを試したけど、もっとも感動したアプリ
更新頻度が高めで、自動アップデートは必須かも。。さらにHelmの開発が追い付いてない。

Minio

おすすめ度:☆☆☆☆☆
S3とAPI互換性のあるオープンソースのオブジェクトストレージサーバー
公式の保守は完全に終了しました。Garage、SeaweedFS、RustFS などあるが、、、

RustFS

おすすめ度:★★★★☆
MinIO代替。発展途上だが、小規模環境なら、十分ありかと。

File Browser

おすすめ度:★★☆☆☆
シンプルなウェブベースのファイル管理ツール。基本的なファイル操作ができるものの、高度な機能やユーザビリティに欠ける部分があります。

Filetash

おすすめ度:★☆☆☆☆
ファイル管理のためのウェブベースのインターフェース。MinIOなどと連携可能ですが、他のファイルブラウザに比べて機能が少なく、やや使いづらい印象。

🧠 ナレッジ・ノート

Affine

おすすめ度:★★☆☆☆
ノートやマインドマップ、カンバンなど、さまざまな形式のアイデア整理をサポートするOSS。まだ機能が制限されている部分が多く、今後のアップデートに期待。 複数端末同期をする場合は、クラウド機能が必要となり、OSSから外れる。 セルフホストの無料版でもOIDCを利用したSSOに対応したので、おすすめ度アップ。 しかし、テーブルでDate形式を入力する際に、時刻を含めることができない。 NotionやSiyuanにあって、Affineにはない機能

Outline

おすすめ度:★★★★☆
Notionの代替としておすすめのチーム向け知識ベース&wikiツール。リアルタイムコラボレーション、Markdownベースの直感的な編集、強力な検索機能、Slack連携などが充実しており、速くて使いやすいインターフェースが魅力。データベースビュー機能がない点を除けば、全体的に快適で、ドキュメント管理やナレッジ共有に最適。

Siyuan

おすすめ度:★★★★☆
Markdownベースのノート管理ツール。シンプル。 Notion代替と優秀。 OIDCできないのが難点。

Karakeep

おすすめ度:★★★★★
ウェブ記事を保存するためのツール。あとで読む系では、最有力候補。 wallabagにはないSSO機能を有する。

Teable

おすすめ度:★★★☆☆
Notionの代替としておすすめのAI駆動型データベースツールです。チャットベースの簡単なテーブル作成、AIによるデータ分析・自動化・ワークフロー管理、リアルタイムコラボレーション、豊富なテンプレートなどが充実しており、直感的で速いインターフェースが魅力。データベースビュー機能が強力。

Colanode

おすすめ度:★★☆☆☆
SlackとNotionの代替
UIの完成度は、上の2つに比べると劣りますが、ローカルファーストに重きをおくならばあり。

Obsidian

おすすめ度:★★★☆☆
LLMの台頭に伴い、ノート系アプリとして超人気
webブラウザアクセスできれば、★5つ。ただ、しないらしい。

Linkwarden

おすすめ度:★★★☆☆
ブックマーク管理ツール。保存したリンクを整理したり、後で読んだりするのに便利ですが、機能の拡張性やインターフェースにはもう少し改善が必要。モバイルアプリがないのが難点。恐らく、作成されないだろうと。。。

Archivebox

おすすめ度:★★★☆☆
ウェブページをオフラインで保存するアーカイブツール。サイトやニュースのバックアップを自動で作成し、後から検索や閲覧ができるので、情報整理に役立ちます。 比較的有名だがkarakeepに軍配を上げたい。

Wallabag

おすすめ度:★★☆☆☆
ウェブ記事を保存するためのツール。記事の後で読む機能を提供しますが、Linkwardenに比べるとインターフェースや操作感が少し古いです。

⚙️ Kubernetes / インフラ

Adguardhome

おすすめ度:★★★★☆
広告やトラッカーをブロックするDNSベースのアドブロッカー。セルフホストすることで、ネットワーク全体の広告を除去し、プライバシーを保護できます。特に家庭や小規模ネットワークで効果的。

Pi-hole

おすすめ度:★★☆☆☆
ネットワーク全体で広告をブロックするツール。効果は高いものの、AdGuard Homeの方が使いやすいため、個人的にはそちらを推奨。

ArgoCD

おすすめ度:★★★★★
Kubernetes環境でのGitOpsツール。アプリケーションのデプロイや管理をGitリポジトリと連携させ、自動化できます。複雑なKubernetes環境の管理が劇的に楽になります。
Kubernetesを始めたら、序盤にインストールすることを勧めたい。自動化しなくてもUIみてるだけで、余韻に浸れる。

Buildah

おすすめ度:★★★★☆
Docker デーモンを使わずに、root 権限なしでコンテナイメージをビルド・管理できるツール。 軽量かつスクリプト操作に優れており、Kubernetes(例:k3s)環境でマニフェストベースに完結し、レジストリへ直接プッシュできるのが大きなメリット。CI/CD やセキュリティ重視の運用に特に適しています。

Cert-manager

おすすめ度:★★★★★
Kubernetes環境での自動TLS証明書管理ツール。Let's EncryptなどのCAと連携して、証明書の発行・更新を自動化できます。セキュリティ強化に欠かせません。

Cloudflared

おすすめ度:★★★★★
Cloudflareのトンネリングツール。安全に外部から自分のサービスにアクセスでき、Cloudflareのセキュリティ機能を活用しながらセルフホスト環境を安全に公開できる。

Grafana

おすすめ度:★★★☆☆
データの可視化ツール。インフラの監視やメトリクスの分析に使われますが、設定に手間がかかるため、シンプルな用途にはややオーバースペックと感じることも。

Prometheus

おすすめ度:★★★☆☆
システム監視とアラート生成のためのツール。Kubernetesやクラウド環境でのモニタリングに適していますが、設定がやや難解です。

Promtail

おすすめ度:★★★☆☆
Lokiと連携してログを収集するツール。シンプルに使えるが、他のログ収集ツールと比べると機能面で劣る部分も。

Harbor

おすすめ度:★★★☆☆
セキュリティ・管理機能が充実したDockerレジストリのセルフホスト版
個人的に気になる点が2つ

  • 立ち上げ時のadminユーザーがWeb UIから削除することができないので、工夫が必要
  • OIDCの設定後にもログインフォームにパスワードログインが残り、消せない点

Registry

おすすめ度:★★★☆☆
Dockerレジストリのセルフホスト版
UIはないので、UI欲しければHarborになると思います。

Loki

おすすめ度:★★★☆☆
ログの収集・保存に特化したツール。Grafanaと統合して使うことが多く、軽量なログ管理が可能ですが、他のログ管理ツールに比べると機能がシンプル。

Netdata

おすすめ度:★☆☆☆☆
リアルタイムのパフォーマンス監視に特化したエージェント型ツール。
Grafanaとの比較になると思いますが、Netdataは即時性バツグンの高頻度

Longhorn

おすすめ度:★★★☆☆
Kubernetes用の分散ストレージシステム。クラウドネイティブなストレージソリューションを提供しますが、セットアップや管理にはやや手間がかかります。 使えば便利ですが、学習難易度は高め。

Openebs

おすすめ度:★☆☆☆☆
分散ストレージを提供するKubernetes向けソリューション。柔軟なボリューム管理が可能で、動的なストレージプロビジョニングをサポートします。
Longhornを超える学習難易度な印象があります。 恐らく使いこなせていないので、おすすめ度は参考まで。

📝 オフィス・生産性

Collabora

おすすめ度:★☆☆☆☆
オープンソースのオンラインオフィススイート。LibreOfficeのオンライン版ですが、UIやパフォーマンスが物足りないため、OnlyOfficeに比べて評価は低め。

Onlyoffice

おすすめ度:★★★★★
オンラインのオフィススイート。高い互換性を持ち、Microsoft Officeファイルの編集もスムーズに行えるため、コラボレーションツールとして非常に優秀です。

🖨 PDF / 文書管理

Paperless-ngx

おすすめ度:★★★★☆
ドキュメントデジタル化ツール。PDFやスキャンしたドキュメントを管理し、OCR機能で検索も可能。ペーパーレス環境を構築するのに最適です。

Mayan

おすすめ度:★★☆☆☆
ドキュメント管理ツール。紙ベースの書類やPDFをデジタル化し、管理できますが、デプロイが複雑な上に、オーバースペック感が否めないです。 Paperless-ngxで十分だとは思うが、UIは素敵

Stirling-pdf

おすすめ度:★★★★★
PDFに関するほとんどの操作がブラウザで完結する、自己ホスト可能な便利ツール
すごいの一言。

🌐 Web / CMS

Matomo

おすすめ度:★★★★☆
ウェブ解析ツール。Google Analyticsの代替としてプライバシーを重視した解析が可能で、訪問者のデータを完全に管理できます。

Directus

おすすめ度:★★★★☆
APIベースのデータ管理プラットフォーム。RESTやGraphQL APIを通じて、データベースを視覚的に管理できるため、データ駆動型のアプリケーション開発に最適です。

Hugo

おすすめ度:★★★☆☆ Go言語で書かれた静的サイトジェネレータ
おなじく、静的サイトジェネレータのastroに比べてテーマが豊富

WordPress

おすすめ度:★★★★☆
ブログやウェブサイトの作成ツール。世界中で使われているプラットフォームで、セルフホストすることでより自由なカスタマイズが可能です。WordPressとWP Engineの揉め事が発生したため、個人的に撤退しました。

AI / 自動化ツール

Dify

おすすめ度:★★★☆☆
AIアプリを簡単に作れる米国の会社が開発しているOSS。
生成AIも無料なものが増えてきているため、小規模のものであれば、完全無料で作成できる。

Ollama

おすすめ度:★★★☆☆
オープンソースLLM: 言わずもがな。 モデル変更に柔軟でvllmで利用するモデルを試すのに、最適

N8N

おすすめ度:★★★☆☆
ワークフロー自動化ツール。ZapierやIFTTTのセルフホスト版として使えます。 ワークフロー自動化ツールの最有力候補だと思うが、OIDCやSAMLが有料サービス
独自の2FAは無料版でもあります。

開発環境

Forgejo

おすすめ度:★★★★★ 軽量な自己ホスト型のGitサーバーで、GitHubのようなWeb UIやCI統合を備えたオープンソースの開発プラットフォームです。 Giteaをベースにしたフォークで、コミュニティ主導・透明性重視なので、こちらを利用しています。 本当に軽い。

Gitlab

おすすめ度:★★★☆☆
Git リポジトリの管理に加え、CI/CD・Issue 管理・コードレビューなどを統合した開発プラットフォーム 。 高機能の全部乗せな印象

Code-server

おすすめ度:★★★★☆
Visual Studio Codeをブラウザ上でセルフホストできるツール。どこからでもVS Codeの開発環境にアクセスでき、特にリモート作業で重宝します。

Rstudio

おすすめ度:★★★★☆
データサイエンス向けの統合開発環境。R言語を使う際の定番ツールです。
近い将来、Positronと競合すると予想

その他

ezBookkeeping

おすすめ度:★★★☆☆
個人向け家計簿・会計管理ツール。 軽量・高速で、Docker 1コンテナで動作するため、リソースの少ない環境でも扱いやすい。 PWA 対応でスマホからの入力体験も良好。クラウド型の家計簿サービスに抵抗がある人にとっては、有力な選択肢。 「完全に自分の管理下で、シンプルにお金の流れを把握したい」という用途では、かなりバランスの良い OSS。

Maybe

おすすめ度:★★☆☆☆ 資産管理アプリ

Freshrss

おすすめ度:★★★★☆
RSSフィード: いまのところ不便はない。

Minecraft

おすすめ度:★★★★☆
マイクラ
Kubernetes環境で実装するには、多少Ingressの知識が必要

Puter

おすすめ度:★☆☆☆☆
Web ブラウザ上で動作するデスクトップ OS: 期待を込めて。

参考となるセルフホストソフトウェアまとめサイト

  1. Self-Hosted Software and Apps
  2. Self-Hosted Software List
  3. Openalternative
個人的に試したセルフホスト、ソフトウェア一覧
https://notes.midnightstops.com/posts/14/
作者
Author
公開日
2026-02-28